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Rの個人研究・考察を行うブログ。最近は因果推論とアナリティクス(機械学習、統計はお休み中)、認知論にお熱。

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地方と都市部って比較されるけど、都市部の方が子どもにとって良いこと尽くめでは?

投稿日:2018年12月6日 更新日:


unsplash-logoVanessa Serpas

私は、子供ができたら東京や大阪などの都市部で育ててみたいと思いました。

なぜかというと、
「触れることができる情報量に大きな差がある」
からです。

地方にも良いところがあるのは承知しています。
私も地方出身ですし、都市部にも住んだことがあります。

それでも都市部がいい理由を書き連ねます。

1.情報量が多い

地方と都会部では触れることのできる情報量が違います。

自然の中にも学ぶことが多いのはわかります。

ただ、基礎の情報量が圧倒的に違います。

電車に乗る、カフェにいるだけでも多くの広告や商品、人に遭遇します。

翻って地方では、情報を自分で手に入れようとしない限り、触れることすらできません。

確かに現在では、スマートフォンでさまざまな情報を得ることができます。
しかし、「自分の意図しない情報」を得ることは困難ではないでしょうか?

都市部は基礎の情報量が多いため、
意図しない情報に触れることができる可能性が地方に比べて多いです。

「なぜ情報が必要なのか?」と言うと、

「少ない選択肢で選んだ答えは、あとで多くの選択肢を知った時に後悔する」からです。

さらに「なぜ意図しない情報が必要なのか?」と言うと、

「自分の知っていること、知りたいことは世界中の少しの部分でしかない」からです。

何か一つを選ばなければならない時、

例えば進学先だとしましょう。

5校しか知らない状態より、
20校を知っていた方が自分に合ったところが見つかりそうではないですか?

そのため、情報量を格段に増やしてくれる都市部が良いと考えました。
果たして、少ない情報量でスマートフォンを使いこなせるでしょうか?

2.選択肢が多い

これは1.情報量が多いに重なるように見えますが、少し違います。

実体験として選択肢の多様性があるか?ということです。

例えば、小学校~高校での経験として、

小学校の友達が当たり前のように私立中学に行く、
小学校、中学校、高校で友達が強制的に変わる、
高校は大学に行くために勉強する場所、

のような人も居れば、

高校までほとんど同じ人
高校卒業後は働く人がほとんど

のような人も居ます。

後者が地方にありがちです。
選択肢がみんな同じと固定化されています。

なぜなら、情報を知らないから。

高校卒業より大学卒業の方が、現在の日本で有利です。

加えて、奨学金を借りたとしても大学の方が有利です。

さらには技術が進歩したことにより、大学院修士、博士にも脚光が当たっています。

「選択肢を知ることができる可能性が高い都市部の方が生きていく力を養うのには良いのでは?」
と考えています。

私には高校3年で「働く」という選択肢はありませんでした。
両親とも大学卒で、大学卒の効力を知っているからでしょう。

ラサール出の友人も「高卒で就職する人いるのは本当なんだな」と驚いていました。
・・・彼は回りが医者か獣医しかいないそうですが。

3.周りの環境が多様

地方の人は地元から離れる選択肢をあまり取りません

そのため、会う人見る人が全て知っている人しか居ません。

それ故に、知っている環境が1つか2つくらいしかないんです。

翻って都会部では、日常生活でも知らない人が多くいます

サークルやクラブも数多くあります。

もちろん、外交的な子は地方の環境内でも多くを体験するでしょう。

ただ、自分の子供が普通の子ならどうでしょうか?

確率的に考えて、普通の子である可能性が高いのです。

選択肢が多い方が有利になると思いませんか?

都市部と地方どちらがいいかを選んで、地方に行くなら良いと思います。

その選択肢がない子供たちにとって、未来を奪うことになると思います。

4.価値観が違う人が多い

人が多いということは、「自分にない価値観の人と会う可能性が高い」と言えるでしょう。

地方の人は得てして、「同じ」ということに安心感を覚えます。
「違うのが当たり前」な雰囲気はありませんでした。

「価値観が違う人と話をすることで、自分の偏狭性や思考の狭さを理解することが出来る」ので、
子供たちにはそれを体験してほしいと考えております。。

では、価値観が違う人に会う確率は都市部、地方どちらが多いのか?

価値観が違う人が0.1%で発生するとすれば・・・

1000万人いる東京23区(619km2)都市部
=1km2あたり16人いる

36万人いる奈良市(276km2)地方
=1km2あたり1.3人いる

なんと10倍近くの差がありますよね?

その分、価値観が違う人との遭遇確率も都市部のほうが高いです。

その、価値観が違う人との出会いが与える影響が、
私にとって今までプラスにしか働いてこなかったので、
私は価値観が違う人に高確率で会える都市部をおすすめします。

5.企業が多い

都市部は圧倒的に企業の数が多いです。

データは以下の通り。
・ ホーム » 経済ランキング » 都道府県の企業数(会社の数)ランキングより)

順位 県名 企業数(合計) うち大企業数 うち中小企業数 全国割合
1 東京都 452,197 4,538 447,659 11.84%
2 大阪府 294,099 1,106 292,993 7.70%
3 愛知県 221,411 644 220,767 5.80%
4 神奈川県 200,530 572 199,958 5.25%
5 埼玉県 172,435 253 172,182 4.51%
6 兵庫県 154,949 303 154,646 4.06%
7 北海道 151,402 279 151,123 3.96%
8 福岡県 143,408 350 143,058 3.75%
9 千葉県 129,126 226 128,900 3.38%
10 静岡県 127,643 203 127,440 3.34%

上位10位までで50%を占めています。
15位からは2%を切っています。

都市部と地方では、企業にアクセスしたり、サービスを受けることができる機会が全く違います。

例えば、DeNA、「0円タクシー」を期間限定で提供へのような最新サービスがあります。

それは、都市部でしか受けることが出来ません。

なぜなら、圧倒的な人の数が居る=サービス(や広告)を打つ意味がある という環境的な背景からです。

もし、あなたが広告主なら・・・

1%の応答率で製品を購入してくれるとして、同じ料金で広告するなら、

100万人に広告を打ちたいか

1万人に広告を打ちたいか

どちらを選択するかは自明の理ですよね?

そのため、都市部は圧倒的に有利です。

都市部で様々な新しいサービスを受けることで、

サービス自体に興味を持ってもらうこと
そして、「サービスが新しくできるのは当たり前」

というマインドセットを子供に持ってほしいと思います。

6.仕事以外の選択肢を見つけることができる

都市部にはホームレスや、バンドマン、昼間に道端で寝ている人、何をやっているかわからないけど生きてる人などをよく見かけます。

人がいるからこそ、お金が集まり、その分経済のおこぼれに預かれる人数が増えます。

「仕事をしなければならない」というマインドより、

「どうにか生きていけるなら、自分は何がしたいか?」という気づきを得ることが出来ると思います。

翻って地方では、当たり前のように人生のルートを小さい環境内で決めてしまう傾向があります。

それは勿体なくありませんか?

あなたに合う場所は他にあるかもしれないのに。

多くの選択肢の中で、地元が良いと選ぶのなら良いと思います。

まとめ

都市部と地方には大きな違いがあります。

「常識」が違います。

あなたは、あなたの子供に小さな常識の中で生きてもらいたいですか?

それとも、多くの選択肢の中から迷いながら選んでほしいですか?

私は、多くの選択肢を与え、その中から自分の好きな道を歩んでくれればと思います。

・・・うん、まずは相手を探そう、な?

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