コンサル業界にも一定数存在する、数値が読めないヒト。
彼らはなぜ数値が読めないのか。
そして、数値が読めないので、物事を数値から読み解く事ができません。
使えねえやつの出来上がりです。
困りましたね。
僕もコンサル業界で部下教育と新人教育を行っていますが、実際にだいぶ困ったことがありました。
そのため、読めないヒトをどう改善するのか、なぜそうなっているのか?を今回3点考えてみました。
直感に任せて数値をパターン認識する
ヒトは五感の内、視覚情報から約80%の情報を得ている(参考文献)とされています。
まず、視覚情報から脳が数値を理解し始めます。
そこで、視覚を頼りに直感を働かせます。
つまり、言語化せずに、パターン認識するという間違いを犯しています。
そうすると、パターン認識が間違っていることがわからずに、なぜ間違えたかわからない事が多いという悪循環に・・・。
その解決には、数値を読む際に前後比較や、実数値の意味を言語化させます。
そうすると何がわかっているのか、何がわかっていないのかわかります。
その回答パターンから、インプットが足りないのか、それともその他の原因なのか?
インプットが足りていない事が多いですね。
上司の答えに合わせに行くという動きをするヒトが、思考停止しているので一番厄介です。
これまで培ってきた経験での動きがそうなると、改善のしようが中々ありません。
一般常識に囚われている
数値を読むということは、差がないということも事実になり得ます。
問題として問われているのだから、差がなければならないのような思い込みです。
これは、上記のパターン認識の前の思い込みのため、中々気付くことができません。
これを解決するには、認識段階ごとの適切な質問が必要です。
思考プロセスを言語化させるという、極めて面倒な作業になります。
いわゆる、これは一体何で、何の意味があるのかを問えず、で?結局何が言えるの?(批判的思考)ができないことが問題になります。
結果、数値が上手く読めない。
数値感が無い
これは、過去から続いてきた数字の流れを記憶していないか、資料を見ていないヒトによく起こります。
調査の結果、歴史自体を重視していない傾向にあるのか、歴史に対する記憶がないのかはわかりませんでしたが、どちらかがあることがわかっています。
特に、これらの資料を1週間後までに読んでおいてと言っても、しないヒトは歴史軽視の傾向にあります。
※怠慢なのかもしれませんが、それは今回論じません。
インプットがない(=数値感がない)ので、
・過去どうなっていたのか?
・今どうなると予想できるのか?
という仮説が立てられません。
解決策としては、歴史のインプット時間を取ることです。
加えて、歴史が大事であることを、あなた自身が数値を解釈するフローで言語化し、伝えることです。
※インプットができないヒトも居るのは居るので、それは別問題とします。
最後に
このように3点を考えました。
解決策として大きく見えてくることは、インプット不足です。
ただし、問題の前提条件が多岐に渡るためインプットを行っても無駄になる可能性が高いです。
僕の会社でも、経営層は優秀であるがゆえに理解していなければインプットを入れればいいじゃないかというスタンスです。
つまり、彼らはインプットが入らない前提を持つ人のことがわからないという状況になっていることを理解できていないという、多層に渡る問題になっています。
あなたの会社ではどうでしょうか?
もしよろしければコメントいただきたいです。