Rの考え方

Rの個人研究・考察を行うブログ。最近は因果推論とアナリティクス(機械学習、統計はお休み中)、認知論にお熱。

ブログ

ヒトは情報量に不均一性があるとカンタンに仲違いする

投稿日:2020年11月24日 更新日:

あなたには部下が育たないなぜか人に嫌われるという悩みはありませんか?

その原因には、一つ普遍的な事柄があります。
それは、情報量の不均一性です。

簡単に言うと、相手から貰う情報量と、与える情報量が極端に異なることで簡単に仲たがいを起こします。

例えば、仕事での部下の育成の例です。

できる部下A:
仕事を教えると、すぐに吸収して仕事に反映される。
彼自身から仕事の提案をするので、それを評価するとなおやる気になる。

できない部下B:
仕事を教えても、すぐにはできない。
あまり失敗を早めに持ってこず、聞かれると答える。

もしあなたが上司ならどちらを部下にしたい、また育成したいですか?

当然Aでしょう。

なぜそうなるのでしょうか?
情報量の観点から、文脈を理解してみます。

できる部下A:
仕事を教えると、すぐに吸収して仕事に反映される。
(相手に教えると、相手から仕事の出力が早く帰ってくる)
彼自身から仕事の提案をするので、それを評価するとなおやる気になる。
(相手からの出力も、こちらが対応できている)

結果的に、友好な関係になりやすい。

できない部下B:
仕事を教えても、すぐにはできない。
(できないから再度教え、できないところを指摘する。)
(部下としては、上司から与えられる情報量が多すぎるので上司に対するモチベーションが低下する)
あまり失敗を早めに持ってこず、聞かれると答える。
(上司に対するモチベーションが低いので、情報を与えることを躊躇する)

結果的に、あまり良い関係にはならない。

つまり、情報量が一致しているかどうかで、その人との関係性が決まってしまいます。

では、情報量の観点から考えてみましょう。
・部下Aのやる気を落とすには
・部下Bのやる気を上げるには

部下Aは・・・簡単ですよね。

上司から情報を与えない。
つまり、反応しないことや教えないことが重要です。

部下Bは、情報量を均衡させる必要があるのではないでしょうか。

まず考えられるポイントとしては2点あります。
・部下からの情報量を増やす
・部下への情報量を減らす

部下からの情報量を増やすのであれば、結論を決めずに話を聞くことでしょう。
結論ありきの議論はモチベーションを著しく落とすので不要です。

部下への情報量を減らすことは本来は取るべき方法なのですが、難しいですよね。
例えば、情報処理能力が不足している所に情報を与えすぎている可能性があります。そうすると、情報が詰まってしまって与えても意味がなくなるからです。
求めるレベルを落とすことも可能でしょう。
ステップbyステップで教えていき、そのステップをできるだけ小さくすることが求められます。

これは仕事、恋愛をはじめ、すべてのコミュニケーションにつながるのではないかと考えています。

なぜでしょうか。
友人関係でよく考えてみてください。

一方的に話をしてくる友人はどうでしょうか?
与えられる情報量が多すぎて、疲れませんか?

そうすると一方的に・・・というのは禁じ手ではないでしょうか。

気になる方は、まずは情報量のコントロールを意識しましょう。
あなたは、彼に情報を与えすぎていたのではないでしょうか?

-ブログ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

no image

指示待ち人間の作り方

「指示待ち人間ばかりで困る」と思いませんか? さて、それをどう解決するのか。 まずは、考えを変えてみましょう。 「自分の頭で考える人間を作る」というと難しそうに聞こえます。実際難しいと思います。 「指 …

就職活動 自己否定に陥る考え方にならないために

「面接に落ちた」 「エントリーシートでもお祈り*1続きだ」 それも結構だと思います。 就活サイトの利用者数が多すぎて、人気企業であるとエントリー数が5000を超えていることがざらにあります。 記念出願 …

豆腐の角から逃げるゲーム(Escape From the Tofu’s Corner)

「( ^o^)を操作して20秒生き残るゲーム」を作っていました。 Meisyo用に作ったのですが、意外と楽しかったので上げておきます。 Escape From the Tofu’s Cor …

データ分析コンサルティング企業で学んだプロジェクトマネージャーの方法論(3)

昨今注目されているデータ分析。 プロジェクトの成否はプロジェクトメンバーによって大きく変わるのはわかるが、経験と勘に頼った管理手法で大丈夫かと思っているれいです。 方法論を1・2と書いてきてある程度分 …

no image

大学院は実験を2年ずっと続けていた その例

大学4年終わりの頃、私に割り振られたある遺伝子。(掛け持ち2つめでした) 他の人に割り振られた遺伝子は簡単(1st~2nd、プライマー4つ以内)に単離されていくのに、 なぜか私のモノは一向に単離できな …