コンピュータエンジニアを目指す人に送る、この1冊だけは読んで欲しい本

私はあなたに、「世界でもっとも強力な9つのアルゴリズム」を読んで欲しい。

なぜなら、あなたのエンジニアを目指す根源がわかるからだ。

この本の中で、あなたは何に惹かれるだろうか?
セキュリティ?
パターン認識?
データベース?
デジタル署名?

・・・もしかしたら、この本の中には答えがないかもしれない。
デザインに興味があるのだろうか?
それとも、web自体?

あなたが何に興味があるのか?

それは何故なのか?

それを言語化しておこう。

言語化することで「なぜ目指すのか」がわかりやすくなる。

例えば、私はパターン認識に非常に興味がある。
大学院で昆虫の脳神経科学を学んでいたこともあり、「どのようにコンピュータは状況を認識しているのだろうか?」「この認識はどこに由来するのか?」と強く惹かれた。
何故そのように感じたかと言うと、人の欲求や苦しみはどこから来るのか?ということに興味があるからだ。
その理由として大きく二つある。
一つ目は小学生からパソコンにかじりつき、アンダーグラウンドな生活を送っていたことから、本当に話が合う人がほとんどいなかったからだ。発想が独特すぎて、人にわかって欲しいという体験がほとんどだ。今もそうだが、、。この欲求がどこから生まれてきたか、それを知りたいと思う。
二つ目は私自身ガン家系で、身内がもがき苦しんで亡くなることしか体験していないからだ。100%苦しむ。私もそうなるのか?果たして、苦しみはどこから生まれるのか?なぜ脳は耐え難い苦しみを認識し続けてしまうのか?ということに興味がある。
そのため、パターン認識に興味がある。
さらに、コンピュータのパターン認識方法に「ニューラルネットワーク」、その発展型の「畳み込みニューラルネットワーク(CNN)」(ディープラーニングの一種)を見つけた時、震えた。なぜなら、私の研究分野がそのまま再現されていたからだ。

そのように、元々あなたが何に興味があるのかを明確にしておいた方が長続きする。しかも、苦労していても乗り越えることができるパワーの源を知った人の方が、知らない人より圧倒的に強かだ。

だからこそ、あなたにはたった一冊でいい。
この本を読んで欲しいのだ。

メーカーに作るこだわりは必要ない

「なぜか顧客のことを良く見ていない」というより「メーカー」に縛られている企業が多いと感じる。
確かに、今まで培ってきた製造技術や生産量は国内トップクラスかもしれない。
ただ、「作る」だけに拘ってるように感じる。

確かに、「作っていれば生活できる」という面は否定しない。
自身の生活が大事だということは十分に理解できる。

動物医薬品メーカー(鶏)を例として挙げよう。
そこは私自身が働いているから解説しやすいのだ。

彼らは動物用の医薬品薬を供給している。
具体的に言うとワクチンだ。

顧客はなぜそれを購入しているか?
動物たちの病気を予防するためだ。

なぜ病気を予防しなければならないか?
顧客のビジネスをストップさせる要因を取り除くため・・・
つまり、ビジネスを上手く進行させるため、だ。

特に牛や豚と違い、大規模集約化が進んだ養鶏業界はビジネス・・・卵1個で0.*銭儲けられるか?というようなシビアな業界だ。
だから、「かわいそう」という感情よりもまず経済理論が優先される。

例えば、鶏は病気になってしまえば殺処分される。
エサの分だけ飼っているのが無駄なのだ。
そのため、予防に重点が置かれている。
だからこそ、ワクチンへの需要が非常に高いのだ。

ただ、ビジネスをストップさせる要因、病気を予防するにはワクチンの供給だけでいいのだろうか?

もちろんワクチンをさらに安価に供給するために、オペレーションの改善改良は必要だろう。
病気の予防にはワクチン以外の方法がいくらでも考えられるだろう。

例えば近年重要視されている飼育・衛生環境をデータ化し、病気の発症後の対策を行うこと、発症前に環境値の異常を検知して改善を指導することの取り組みが可能だろう。
さらに具体的に言うと、消毒剤の使い方、濃度、回数を検討し「薬剤耐性菌を減らすにはどうすればよいのか?」のデータを積み重ねることができるのは実験施設がある企業しかできないだろう。

顧客目線の取り組み、そして顧客との取り組みがあればあるほど、彼らにモチベーションを与えるだろう。
「この人たちのために仕事をしている」というBtoC企業では当たり前の目線が、BtoB企業には少ないのではないか。

その会社と取引があることによって、「ビジネスを上手く進行させることができる」サービスはBtoB企業にも必要だ。散々経済誌等で言われているのだが、企業内ではなかなか理解されない。

いかに上手く儲けさせることができるか?
本当に顧客が求めているものは何なのか?それは自社で達成できないか?を私は良く考えたい。

現状のままでも彼らの商品には十分な利益がある。
そのままのビジネスモデルでも何年も生きていけるだろう。

ただ、よく考えて欲しいのは、「何十年も使い古されたビジネスモデルでいいのか?本当に日々前進しているのか?」ということだ。

現状維持は後退である。
これは日進月歩のIT業界に対して言われることが多いが、「どこの業界でも同じではないか?」と私は考えた。

大学は無意味か

大学に行く理由は何だろうか?

私は「世の中の空気を知ること」と考えた。

現代では「企業の即戦力」育成のための職業訓練校に重点を置くような提言が出されている。
職業教育を行った高スキル化した即戦力、、、果たして必要なのか?
今まさに必要なスキルとしても、それは5年後どうなる?
安い代替品が来ればどうなる?
いつものようにあっさり捨てられるのでは?
大学に行くこと、つまりリベラルアーツを知ることは「空気を知ること」が一番大事だ。

世の中のデフォルト設定を知るために
私の専攻の化学では、化学で世界を説明する方法を学んだ。

陽子電子が集まり原子に、
原子が集まり分子に、
分子が集まり高分子に、
特定の高分子が集まりタンパク質に、
タンパク質が集まり人間に。

電子の集まり方、向き、回転、エネルギー量、、
原子は同じでも、組み合わせが異なれば別の分子になる。
原子の組み合わせは同じでも、左手と右手のような鏡のような分子も存在し、人はそれを舌で認知することができる。
例:フルクトース(α、β型)β型が特に甘みが強い。

それらは物理法則に支配されている。
しかし、それだけではない。
光学も量子力学も学ばなければ説明できなかった。
そこでは、世界は複雑に絡み合い、関係していた。
全く知らない世界だった
そうしているうちに化学の視点でのデフォルト設定を学んだわけだ。

「大学で何を学んだか?」
私は「化学」と答えるだろうが、歴史も学んだ。
天才と呼ばれた人々が考えた理論もいつかは否定されていた。
天才は常に正しい訳ではなかった。
失敗している方が多かったのだ。
ただ、天才は狂気だった。
失敗しても失敗してもめげない。
そのことから、興味があることを突き詰めようと思った。
ただ、自分のデフォルト設定が何かを学ばなければ、偏った思考のまま暮らしてしまう。

あなたに言いたいのは「レッテルを信じるな。」ということだ。
外資系勤務でも同じ人間だ。
1時間話しても結局わからないし、
そんなに人間のレベルは変わらなかった。
確かに「高学歴の人=高い確率で頭のいい人」だが。
だた、自己表現がうまいやつが評価されるし、評価されなければ活躍の場にも上がれない。
大学はそれを知る場だった。
つまり、レッテルで判断するほうが簡単だし、「普通の人はレッテルで判断する」ってことだ。あなただけが覚めている。

デフォルト設定は自分の意識だ。
意識を主としてはいけない。
「自分が考えていることは間違ってるかもしれない」という考えを持とう。
加えて、自分の考えをプラス面とマイナス面で考えよう。
そこから、自分の意識を知ろう。

自分の意識を知ることができれば、社会に出たときにもいいことがある。
例えば、社会人になると体験するが・・・
朝、起きて、くる日もくる日も同じことをする日が来る。
誰も教えてくれない真実だ。

今日も10時間以上働いて帰る時、
電車で見るのは、
・疲れたサラリーマン
・隣で寝てるOL
・うるさく話す人々
など様々なストレスに直面する。
くる日もくる日も同じことをしているし、人間関係もいろいろあるしでストレスがたまり、「鬱陶しい」と考えるのは自由だ。

ただ、自分のデフォルト設定が「鬱陶しい」と考えてしまうことを知っているあなたなら、いくらでも「自分の考えること」をコントロールすることができる。
もしかしたら、その人達は以前、取引先に間違った書類を送ってしまったあなたを助けてくれた人かもしれない。
もしかしたら、事故を起こした時にサポートしてくれたアシスタントかもしれない。

あなたは、「考える範囲を考えること」ができる。
彼らも「鬱陶しい」と思っているかもしれない、と想像できるのだ。
いつも駅員の対応にイライラするかもしれない。
ただ、彼らの仕事は決して楽しいものではないかもしれない。
頑張って仕事をして、疲れているのかもしれない。
イライラしても仕方ないし、自分も誰かをイライラさせている可能性がある。
そういうことを「考える」力があると言うんだろう。

学ぶことで傲慢さが減る。
知らないことを知ることで、自分の至らない点が見えるだろう。

さて、自分が信じることは何だろうか。
お金やモノか?
知性や美醜か?
それらに拘っているうちはずっと苦しい、と告白しておこう。
もちろん世界はその欲求で動いている。
自分の頭の中は自由だが、自由には責任があるのだ。
私が思うに、一番今の世界で必要とされているのは、
いつか遠い日を信じて、誰かのために見えないところで働くことだろう。
「今」ではなく、「未来」を見よう。

空気とは何か。
世界の動き、当たり前を知らなければならない。
自分以外を知らなければならない。

それには、常に知ることが必要だ。
空気は常に変わる。
ただ、すぐには変わらない。
自分の周りの空気がなくならないように、次を見据えて考えよう。
大学は「空気を知ること」で、その人の人生を豊かにするために存在している。