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大学は無意味か

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大学に行く理由は何だろうか?

私は「世の中の空気を知ること」と考えた。

現代では「企業の即戦力」育成のための職業訓練校に重点を置くような提言が出されている。
職業教育を行った高スキル化した即戦力、、、果たして必要なのか?
今まさに必要なスキルとしても、それは5年後どうなる?
安い代替品が来ればどうなる?
いつものようにあっさり捨てられるのでは?
大学に行くこと、つまりリベラルアーツを知ることは「空気を知ること」が一番大事だ。

世の中のデフォルト設定を知るために
私の専攻の化学では、化学で世界を説明する方法を学んだ。

陽子電子が集まり原子に、
原子が集まり分子に、
分子が集まり高分子に、
特定の高分子が集まりタンパク質に、
タンパク質が集まり人間に。

電子の集まり方、向き、回転、エネルギー量、、
原子は同じでも、組み合わせが異なれば別の分子になる。
原子の組み合わせは同じでも、左手と右手のような鏡のような分子も存在し、人はそれを舌で認知することができる。
例:フルクトース(α、β型)β型が特に甘みが強い。

それらは物理法則に支配されている。
しかし、それだけではない。
光学も量子力学も学ばなければ説明できなかった。
そこでは、世界は複雑に絡み合い、関係していた。
全く知らない世界だった
そうしているうちに化学の視点でのデフォルト設定を学んだわけだ。

「大学で何を学んだか?」
私は「化学」と答えるだろうが、歴史も学んだ。
天才と呼ばれた人々が考えた理論もいつかは否定されていた。
天才は常に正しい訳ではなかった。
失敗している方が多かったのだ。
ただ、天才は狂気だった。
失敗しても失敗してもめげない。
そのことから、興味があることを突き詰めようと思った。
ただ、自分のデフォルト設定が何かを学ばなければ、偏った思考のまま暮らしてしまう。

あなたに言いたいのは「レッテルを信じるな。」ということだ。
外資系勤務でも同じ人間だ。
1時間話しても結局わからないし、
そんなに人間のレベルは変わらなかった。
確かに「高学歴の人=高い確率で頭のいい人」だが。
だた、自己表現がうまいやつが評価されるし、評価されなければ活躍の場にも上がれない。
大学はそれを知る場だった。
つまり、レッテルで判断するほうが簡単だし、「普通の人はレッテルで判断する」ってことだ。あなただけが覚めている。

デフォルト設定は自分の意識だ。
意識を主としてはいけない。
「自分が考えていることは間違ってるかもしれない」という考えを持とう。
加えて、自分の考えをプラス面とマイナス面で考えよう。
そこから、自分の意識を知ろう。

自分の意識を知ることができれば、社会に出たときにもいいことがある。
例えば、社会人になると体験するが・・・
朝、起きて、くる日もくる日も同じことをする日が来る。
誰も教えてくれない真実だ。

今日も10時間以上働いて帰る時、
電車で見るのは、
・疲れたサラリーマン
・隣で寝てるOL
・うるさく話す人々
など様々なストレスに直面する。
くる日もくる日も同じことをしているし、人間関係もいろいろあるしでストレスがたまり、「鬱陶しい」と考えるのは自由だ。

ただ、自分のデフォルト設定が「鬱陶しい」と考えてしまうことを知っているあなたなら、いくらでも「自分の考えること」をコントロールすることができる。
もしかしたら、その人達は以前、取引先に間違った書類を送ってしまったあなたを助けてくれた人かもしれない。
もしかしたら、事故を起こした時にサポートしてくれたアシスタントかもしれない。

あなたは、「考える範囲を考えること」ができる。
彼らも「鬱陶しい」と思っているかもしれない、と想像できるのだ。
いつも駅員の対応にイライラするかもしれない。
ただ、彼らの仕事は決して楽しいものではないかもしれない。
頑張って仕事をして、疲れているのかもしれない。
イライラしても仕方ないし、自分も誰かをイライラさせている可能性がある。
そういうことを「考える」力があると言うんだろう。

学ぶことで傲慢さが減る。
知らないことを知ることで、自分の至らない点が見えるだろう。

さて、自分が信じることは何だろうか。
お金やモノか?
知性や美醜か?
それらに拘っているうちはずっと苦しい、と告白しておこう。
もちろん世界はその欲求で動いている。
自分の頭の中は自由だが、自由には責任があるのだ。
私が思うに、一番今の世界で必要とされているのは、
いつか遠い日を信じて、誰かのために見えないところで働くことだろう。
「今」ではなく、「未来」を見よう。

空気とは何か。
世界の動き、当たり前を知らなければならない。
自分以外を知らなければならない。

それには、常に知ることが必要だ。
空気は常に変わる。
ただ、すぐには変わらない。
自分の周りの空気がなくならないように、次を見据えて考えよう。
大学は「空気を知ること」で、その人の人生を豊かにするために存在している。

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