Rの考え方

Rの個人研究・考察を行うブログ。最近は因果推論とアナリティクス(機械学習、統計はお休み中)、認知論にお熱。

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できないことから逃げたらいい

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先週は仕事でこんなことがありました。

部下アナリスト「金曜日は案件の納期ですが、仕事が全然終わってません!(その時木曜日)

仕事の流れをみていて、「まあ、仕方ないよね」というスタンスがあったので、対応しました。私の作業時間は実質2時間程度でした。

その後、ちょっと面談をしたのですが、かなーりマズい。

なぜかと言うと、彼自身が「自分は仕事ができない」と思っている。

部下のアナリストの方、割とできているのに自己評価が低いのですよね。
できないところを過度に注目する気持ちがあるんです。

そのため、「今のやり方がまずかっただけで、別にそれは変えれば対応できるよね?」
多くの人がよく勘違いしているのは、仕事ができないこと=悪ということです。
仕事ができなくなったら地位がない、みたいな。

仕事ができないことはどうでも良くて、状態が悪いことを認識しているのに、行動を変えようとしないことが悪いのです。
全ての結果は行動起因でしかなく、才能や知能はあらかじめそこまで決まっていません。
上手いこと探し当てた人が上手くやるだけなので。

あとは、「誰かのお気持ち頂戴しようとしてない?」と突っ込んでおきました。
大企業出身者によくある、意思決定に携わる人々のお気持ちがどこにあるか(社内政治)必要はないと伝えました。

対社外で、かつ新参(ベンチャー系)の私たちが、巨大な企業を相手に動いてもらうには納得感を得られる結果をお渡ししなければならないです。
それは、お客様が真に望むことを達成できればいいだけであって、アプローチ方法は1つではないのです。
かつ、真に望むことは、言っていることとは限らないのです。

もし、お客様の知っていることで問題が解決するのであれば、すでに問題ではないだろうと思っています。
望んでいる風なことをそこでお伝えしたところでどうなるか。
望んでいる風なことは知っていることの範疇にしかないので、全く意味がない可能性が高いです。
まともな担当者なら、もう試行しているはずです。

社内体制の意思決定体制に異常をきたしており、わかっているけどできない場合はその限りではありませんが。

面談後、そのような自分の弱い点が見えていなかったということでした。
ちなみに、自分の弱点を認知できないは誰にでも弱点です。

その際は、誰かに任せましょう。できないことから逃げたらいいんです。

聞いてください。
自分を開示してください。
誰かを頼ってください。

誰にでもできることではありませんが、それは当たり前の行動で、迷惑でも何でもありません。
迷惑だと言ってくる人は相談しなければいいです。
真摯に対応する人には、まともな人が寄ってきます。

その認知の壁は0→1のように、知れば見える世界が大きく変わります。

弱さを見せることができる人が近くに居ますか?
弱いところは弱いという認知をしているだけで、そこは誰かに任せるなどで対策が打てるのです。

自覚することがまず一歩です。

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