自分の備忘録として、ガンマ関数がなぜ階乗と同値になるのか確認したことを記録する。
ガンマ関数は下記の式で表される。
ただし、自然数nであれば下記のように一般化される。いわゆる階乗だ。
ただ、導出でよく説明される下記式ではわかりにくい可能性がある。
私もわからなかったが、よく見ると部分積分の上手い使い方である。
そして、左辺は0、右辺は下記で表される。
そこにΓ(1) = 1となることを利用して計算してみると、
Γ(2) = 1 = 1!
Γ(3) = 2 = 2!
Γ(4) = 6 = 3!
Γ(5) = 24 = 4!
続く…
となる。
とりあえずこうなることはよくわかった。
ただ、実際の積分について理解が不足していると分かり辛い…。
では実際にz=1から導出してみよう。
使う知識は部分積分のみである。
z=1
左が0、右がeの0乗=1となるので、1になる。
z=2
部分積分の形式にする。
右辺右の式をよく見ると、Γ(1)の式である。
これを愚直に計算すると、
続いて、
z=3
部分積分の形式にする。
右辺右の式をよく見ると、Γ(2)の式×2である。
結果は1×2となり、2!と同値となる。
微分の性質から、
z=4であれば、Γ(3)×3=3!
z=5であれば、Γ(4)×4=4!と同値となる。
そのため、ガンマ関数Γは以下のように表される。
少しすっきりしました。